装丁
りんごかもしれない
ブロンズ新社
作/ヨシタケシンスケ
編集/沖本敦子・佐川祥子
2013
男の子が手にとったりんごから、次々に発想を展開していく絵本。「これは新感覚でとてもおもしろい…!」と原稿を読ませていただいて衝撃をうけました。ただ、編集者の沖本さんに「著者が色づけが苦手なので色をつけてほしい」を言われたときには、更なる衝撃をうけました。「え、色づけってどこを? え、全部?」と聞き返した記憶があります(笑)。加えて沖本さんには、外国のおしゃれな絵本のように色数をしぼったものにしたい、という明確なビジョンがありました。これまでの仕事とは、まるで次元の違う注文に右往左往。特色インク3色での塗り分けはややこしくて試行錯誤の日々でしたが、自由にやらせてもらえたので楽しかったです。ヨシタケさんの絵本デビュー作であり代表作に携われたことは、本当に幸運だったと思います。